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肝は思惟の中枢・・・
肝は「将軍の官」と呼ばれ、外敵を防ぐ一切の思慮、計謀をつかさどる。つまり、肝は思惟活動の中心であり、人が思考思索をめぐらすことのできるのは肝のためである。また、肝の性質は剛強であるとされ、「肝っ玉のすわった人」というときの「肝っ玉」は肝のことをさしている。この肝に異常が生ずると思惟活動が鈍り、ぼんやりとして、無気力になることが多い。
肝は血を蔵す・・・・
肝は血を貯蔵して、からだの血量を調節する働きをする。これを古医学書では、「肝は血を蔵す」と説明している。肝は過度の怒が起こると精神上の激しい刺激を受けて、その正常な働きができなくなり、ひどいときには吐血を引き起こすことがある。したがって、激しく怒したときに起きた吐血は肝に対する治療もたいせつである。
肝と筋、爪の関係・・・
肝と筋の関係を、古医学書では、「肝は筋を生ず」といい、同じ書では、「肝の合は筋なり」と述べ、両者が密接な関係にあることを説明している。つまり、肝は筋とその運動のすべての統率者で、筋骨の痛み、筋のひきつれ、巻き舌、陰嚢の収縮など、筋のすべての症状は肝の病変の現れとされている。さらに肝血が不足すると、その症状は爪に現れ、柔らかく薄くなり、色が淡白となってつやがなくなる。したがって、爪のようすで肝の健康状態がどうなっているかを知ることもできる。
肝と目の関係・・・
慢性のかすみ目、めまい、両眼の乾燥、とり目などの目に生ずる異常は肝と関係がある。古医学書には、「肝は目に開孔す」とあり、また、「肝は血を受けてよく視る」と説明している。したがって、目に症状があるときは肝の治療を重視する。
なお、目は五臓六腑とそれぞれ関連するが、肝以外では、特に心、腎と深い関係にある。 |
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