東洋医学の基礎理論の中核をなすものは、「素問・霊枢」の中にすでに展開されている陰陽五行説です。
陰陽五行説の意義については、いろいろと意見はありますが、自然のなりゆきになにかの「理」があるべきだということを丹念に考えた試み、一言でいえば、現象をそのままやりすごさずに、そのいちだんと奥に「天理人道」というべきものがあるべきだ、と設定してかかったもの、要するに陰陽五行とは、古代中国の人々がそれまでに経験してきた事実を、自然界に展開される現象にならって、整理、整頓、分類をし、なんらかの道理をつかもうとした試みと思われます。つまり経験の統一ないし理論化を、自然界の諸現象を通してはたそうとしたものです。そして、本来発生的には、陰陽論、五行説、二つが合わさってできたものと考えられています。
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